Next Intelligenceは、ウィーンに拠点を置く原子力知識管理の専門家コミュニティです。

私達は、主に原子力エネルギーの安全で継続的な利用に求められる専門知識、技術、ノウハウなどの知識資産を管理する仕組み「Nuclear Knowledge Management (NKM)」 を組織に構築する各国の専門家の集まりですが、原子力以外の分野の専門家も参加しています。

NKMは原子力エネルギー利用に係わる組織に焦点を当てたナレッジマネジメント(KM)です。NKMの仕組みを構築するためには、例えば原子力発電施設の設計、製作、設置、運転、保守/保全、トラブルや緊急時の対応、それらの各段階の規制対応など、さまざまな作業に必要な専門性が高い知識と経験が求められます。そのため私達は各国で活動する、それらの専門家と連携してベストプラクティスを共有し、NKMの仕組み構築を支援するコミュニティとして活動しています。

私達は、オーストリアのウィーンに拠点を置くNKMコンサルティング会社Pasztory Consulting e.Uの国際NKMチームであるNKM4YOUのアジア地域におけるNKM専門家コミュニティとして2015年の夏にスタートしました。NKM4YOUは、カナダ、チェコ、ハンガリー、イタリア、ルーマニア、ロシア、スロバキア、スペイン、イギリス、アメリカ、日本のNKM専門家で構成されており各国で活動してます。


ナレッジマネジメントについて

広い意味でのKMは、組織が知的資産から価値を創出する知識経営プロセスです。多くの場合、知識資産から価値を創出するには、従業員、パートナーおよび顧客が知っていることを記録して、ベストプラクティスを考案するために、従業員、部署、さらには他の企業と共有する必要もあります。私達は、その課題に答えるための仕組みとして、組織における知識と経験の蓄積、管理、共有、伝承などの知識資産管理の仕組みをナレッジマネジメントとしています。

ナレッジマネジメント (知識経営)

私達は、ナレッジマネジメントを顧客信用と企業価値を高めるための経営活動としています。 企業等の組織は、計画された予算と期間で組織の目標を達成することが、ステークホルダーに対する使命として求められます。この使命を達成するために、多くの経営リスク管理等に関する学術的研究がなされ、深い知識が求められる理論や専門分野が生まれました。また、組織目標を達成するためのコンピュータソフトウェアや、研修・訓練などの人材育成の仕組も、長年に亘って研究開発されてきました。そのため、現在、組織のリーダーが組織を率いて目標を達成するためになすべき課題は、極めて複雑かつ広範な知識と経験が求められるようになったと考えられます。
そのように複雑かつ広範な知識と経験が求められる経営においては、顧客やステークホルダーの信用を確保して、企業価値を高める活動は益々重要な課題になりつつあると考えられます。私達は、その課題に答えるための仕組みとして、組織における知識と経験の蓄積、管理、共有、伝承などにかかる経営の仕組みを、ナレッジマネジメントと定義しています。

 

Next Intelligenceのサービス

NKM関連の海外情報調査
海外原子力関連組織などのNKM推進活動関連情報を収集し、日本語版報告書として提供します。海外情報の調査は必要に応じて調査対象国のNKM4YOUメンバーと連携して行ないます。

NKM推進プロジェクトの計画策定支援
NKMの仕組み構築の準備作業である計画策定段階から支援します。具体的には現状把握、業務の遂行に重要な知識の識別、NKMの全体像とフレームワーク及びロードマップの策定等です。計画策定の支援は、NKM推進プロジェクトの計画策定に実績がある専門家が行ないます。

NKM専門家チームの派遣
海外のNKM構築プロジェクトで実績のある専門家チームが訪問してベストプラクティスの紹介や、現状分析とアドバイスなどを行ないます。訪問する専門家は各国の原子力関連組織におけるNKM推進を支援した経験者です。

ワークショップの開催
NKMの仕組み構築に関するワークショップに実績のある専門家チームを派遣して、参加者との意見交換や協働体験を通じて、実践的な知識や手法を提供します。ワークショップに派遣する専門家チームは、ワークショップのテーマに応じてNKM4YOUが各国の専門家を招集します。

その他
その他、NKMの仕組み構築に必要な体制や規程類の整備、ITインフラの整備等についてはお問合せください。


知識の欠如、喪失、移動などによる顧客信用と企業価値の低下リスク

業務遂行において、知識の欠如、喪失、移動は企業価値の低下につながるリスクがあります。
例えば、新入社員の知識欠如によるトラブル、ベテラン社員の退職による重要知識の喪失によるトラブル、深い専門知識を有する社員の他社への移動による競争力低下などは、事業継続力や顧客信用を低下させ、企業価値低下のリスク要因となると考えられます。 ナレッジマネジメントによるリスク管理は、例えば、以下のようなリスクへの対応が考えられます。

  • ベテラン社員の移動や退職
    長年勤務してきたベテラン社員の他社への異動や定年による退職は、業務に重要な知識の喪失となり、事業継続や顧客信用を低下するリスクとなる可能性があります。

  • 知識の属人化
    業務を遂行するために重要な知識 ・ノウハウが社員個人の暗黙知として属人化していると、組織が有する知識が空洞化してしまい、顧客信用や組織価値を低下するリスクとなる可能性があります。

  • 社内に分散している重要な知識の見落とし
    社員が利用するPCやファイル共有サーバ、書類キャビネットなどに業務の意思決定にとって重要な知識が埋もれていて探す手間がかかったり、忘れられると予期できないトラブル発生リスクとなる可能性があります。

  • 社外に分散している重要な知識の見落とし
    社外のSNSなどに、事業にとって不利な情報や有益な知識が掲載されていることに気づかないと、それらは経営判断リスクとなる可能性があります。

ナレッジキャピタル (知識資本)

ナレッジキャピタルは、組織が業務目標を達成するために保有している知識・経験などを資本として捉え、その資本力(充実度)を企業価値の1指標とする考え方です。
ナレッジキャピタルの管理は、貨幣により測れるモノや財務の価値とは別の「組織が有する知識の価値」を資本として管理する経営の仕組みです。


super_service